2010/09/18

『脳のなかの水分子』

中田力さん著『脳のなかの水分子』読みました。とても幅の広い本です。脳のなかの水分子がこころの形成に一役買っている、という内容の本ですが、物理・化学・医学・情報学のさまざまな切り口から捉えられ、分野をまたがって語られているところが特徴だと思います。

一番の重要なポイントは脳の自己学習モデルである、コホネンの自己組織化マップをニューラルネットだけでは形成できないが、水分子の存在によって形成できることにあるようなのですが、そこのところの詳しい説明は本書には書かれていませんでした。

とはいえ、多くの人物の業績を讃えつつ、星座の話、分子の話、相対性理論の話、量子力学の話も交えつつ、エントロピーと情報の関係が分かりやすく解説されていたり、脳がどうしてあのような形になったのか、脳が他の臓器に比べてなぜ軽いのかなども詳しく説明されていて、長編ドキュメンタリー映画を見たような感覚になりました。
脳やこころのことをこれから勉強しようという方には是非一読をお勧めします。

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