作って遊ぼうJava(2) 三目並べの盤のクラス
三目並べの盤のクラス Board と併せて棋譜のクラス GameRecord を作成し、それらをテストするアプレット BoardTest を作成しました。TestBoard01として公開します。
Small Basicとの違いを色々感じながら作りました。
グラフィックライブラリの動きが微妙に違います。今回は単純にJavaのGraphicsクラスを利用して作図しました。線の太さが指定できません。太い線や円を描くためには、そのような処理を自分で作る必要があります。これも次回以降取り組んでいきます。
色の指定ではSmall Basicの場合、140の色の名前が定義されていましたが、Javaでは13色しか用意されていません。#rrggbb の色なら、Color(0xrrggbb)として指定する必要があります。
開発環境としてAll-In-One Eclipseを選びました。これはIBMが開発したツールでSmall Basicのエディタに相当します。Small Basicには「発行」機能がありましたが、これは自分でファイルをアップロードしなければなりませんでした。逆にEclipseにはデバッガの機能があり、ブレークポイントを作成してプログラムを途中で止めて変数の内容を表示したりできます。
Javaでは単独で実行するプログラム、ウェブブラウザ上で実行するアプレット、さらにはサーバ上で実行するサーブレットが作れます。今回はブログから紹介しやすいようにアプレットにしました。
アプレットにはメインの部分がありません。呼ばれるのはAppletクラスのinit()やpaint()といったメソッドです。ゲームプログラムの本体の流れを作るには工夫が必要です。この件については次回以降、取り組んでいきます。
Javaにはコーディングのためのガイドが英文ですが用意されています。Code Convention と呼ばれるものです。基本的にこのガイドにしたがってプログラムを書いていく予定です。このガイドの内容については、このブログで少しずつ紹介していきます。このガイドにあるドキュメントのためのコメント、 /** と */ で囲まれた部分は、javadoc というコマンドでリファレンスに変換してもらえます。TestBoard01 のページにはリファレンスのリンクも設けました。また、ガイドに「1つのファイルにpublicのクラスは1つ」との記述があったので、今回ソースファイルを3つに分けました。
Small Basicではコンパクトでとっつきやすいことが最大のメリットだったと思いますが、Javaは複雑にはなっていますが、プログラムの作りやすさや実行速度のメリットが得られると思います。その辺を徐々に実感しながら進めていければと考えています。
(つづく)
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